3歳になった長男のショータ。
夜、眠る前の
おはなしの時間が恒例となっている。
最初は、何冊かお気に入りの絵本を
繰り返し読んでいたのだが、
それだけでは
物足りなくなってしまった。
家族みんなで布団の上に横になると、
一声、
「今日は〜、キリンさんの話!」
ショータが
「おはなし」のお題を出すようになった。
昼間に行った動物園で見たキリンが
印象に残っているのだろう。
子供らしい。
まぁキリンさんの話なら
さほど難しくないからなんとかしよう。
ところが、イージーモードも束の間、
お題が日に日にエスカレートしていく。
「今日は〜、エコバッグの話!」
時流に乗っている3歳。
頼もしくもあるが、
おはなしの難易度は高いぞ。
「今日は〜、プリウスの話!」
環境問題に対する意識が高いのか。
いや、単なる車好きだ。
ちなみにウチの車はプリウスではない。
眠る前に頭をフル回転させて
エコバッグの話に
プリウスの話を絞り出す。
もちろん始まりは
「むかしむかし・・・」である。
日に日にお題のレベルは上がっていく。
「今日は~、ブリングチューンの話!」
Googleで調べても
そんな言葉は出てこないぞ!
「今日は~、テレテッテレテレーの話!」
ここまで来ると
『世にも奇妙な物語』に
巻き込まれた気分である。
ショータによると、
「ブリングチューン」も
「テレテッテレテレー」も
何かしらの生物のようだ。
たかが眠る前の子供の話。
言ってしまえばそれまでだが、
なんだか負けず嫌いの血が騒ぐ。
おはなしが終わって、
ショータに
「おもしろかった~!」
と言わせたら、私の勝ちである。
だが、そう簡単にはいかない。
「どうしてそうなるん?」
おはなしの時間の後は、
質疑応答タイムが始まる。
夜は今日も長い。
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